エコキュート寒冷地仕様と通常仕様の違い|必要性とおすすめ5選

エコキュートの寒冷地仕様と一般地仕様(通常仕様)の違いを解説します。価格の違い、電気代の目安、寒冷地仕様を導入する必要性、貯湯ユニットの屋内設置に際しての注意点などをまとめているほか、各メーカーの寒冷地仕様の特徴や当店おすすめ5選もご紹介!

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エコキュート寒冷地仕様と通常仕様の違い|必要性とおすすめ5選

エコキュートの寒冷地仕様の必要性について

エコキュートには「一般地」「寒冷地」「耐塩害」などの仕様があります。このうち寒冷地仕様は、外気温がマイナス10℃を下回る地域でも正常に作動するよう対策が講じられた機種です。外気温がマイナス10℃を下回る地域では、配管内のお湯(水)の凍結、ヒートポンプユニットの故障といったトラブルを防ぐためにも、寒冷地仕様のエコキュートが必要です。

エコキュートの寒冷地仕様と一般地仕様の主な違い

寒冷地仕様のエコキュートは、一般地仕様のものと具体的にどこが違うのかを説明します。

一般地仕様よりも凍結防止対策が徹底されている

一般地仕様にも、「循環凍結防止運転機能」「圧縮予熱運転機能」といった基本的な機能が搭載されています。寒冷地仕様は、それに加えてさらに強力な凍結防止対策が講じられています。

▼寒冷地仕様のみに見られる機能の例(ダイキンの場合)

  • ドレンパンヒーター:必要なときだけヒーターに通電しムダなく効率的に除霜する
  • 着雪防止ファン:外気温0℃以下で運転停止中、ファンを回転させて着雪を防ぐ
  • あらかじめ霜取り:運転終了時、着霜状況を判断して必要な場合は除霜運転を行う

このほか、貯湯タンクユニットにも「凍結防止ヒーター」を内蔵するなど、ダイキンではマイナス25℃でも85℃のお湯を作れる寒冷地仕様を発売しています。

外気温マイナス25℃までの環境下で使用できる

一般地仕様のエコキュートはマイナス10℃までであれば問題なく使用できる構造となっています。これはどのメーカーもほぼ同じ基準です。一方、寒冷地仕様のエコキュートはマイナス10℃を下回る地域でも使用でき、多くがマイナス25℃までの環境下で正常に作動するような対策が講じられています。

※一部、マイナス20℃や15℃を下回る地域では貯湯タンクの屋内設置が求められるケースがあります。

一般地仕様よりも価格帯が高め(目安は5〜10万円程度)

より優れた凍結防止機能が搭載されている分、一般地仕様に比べると価格帯はどうしても高くなってしまいます。メーカーや機種によって異なりますが、寒冷地仕様のほうが概ね5〜10万円ほど価格帯が高めになっています。以下は三菱電機のエコキュートの例です。

▼一般地仕様と寒冷地仕様の価格差(三菱電機の例)

  • SRT-V467(一般地仕様):1,303,500円(税別)
  • SRT-VK467D(寒冷地仕様):1,353,500円(税別)

※2025年7月時点の事業者向け概算見積価格。また価格は貯湯タンク、ヒートポンプユニット、リモコン、脚部カバーの合計

設置が推奨される地域・エリアにも違いがある

寒冷地仕様のエコキュートの設置が推奨されている地域は、おもに外気温(最低気温)によって区別されています。一般地仕様は「最低気温がマイナス10℃までの地域」であるのに対し、寒冷地仕様は「最低気温がマイナス10℃を下回り、マイナス25℃までの地域」に対して設置が推奨されています。

「耐塩害仕様」のエコキュートとの違いは?

寒冷地仕様のエコキュートは、海沿いか内陸かにかかわらず、最低気温が低い地域に設置が推奨されています。一方、耐塩害仕様のエコキュートは寒冷地・一般地を問わず、海沿いに設置することを想定して作られたエコキュートです。潮風によるサビなどの塩害からエコキュートを守るための、優れた防錆機能を備えています。一般的に受注生産になることが多いでしょう。

寒冷地仕様のエコキュートを設置する際の注意点

寒冷地仕様のエコキュートを設置するにあたっての注意点をお伝えします。

外気温マイナス20℃以下の地域は貯湯タンクの屋内設置が必須

寒冷地仕様とはいえ、外気温がマイナス20℃を下回るような地域では、貯湯タンクの屋内設置が必須という場合があります。このような地域にお住まいの方は、屋内に貯湯タンクを設置するスペースを確保する必要がある点に注意しましょう。

またマイナス25℃を下回る地域には、そもそもエコキュートを設置できない可能性があります。これら環境条件については、事前によく確認しておくことが大切です。

凍結防止機能だけでは不十分(除雪・防雪・霜取りなどの対策が必要)

寒冷地仕様だから万能というわけではありません。ヒートポンプユニットの周辺が雪や霜で覆われてしまうと、途端に給湯効率が低下して十分なお湯を沸かせなかったり、故障しやすくなったりするリスクがあります。そのためヒートポンプユニット周囲の除雪・霜取りなどのメンテナンスは欠かさないようにしましょう。

また豪雪地域では、ヒートポンプユニットの底面まで雪が積もったり内部に風雪が吹き込んで凍ったりして、ヒートポンプユニットが故障あるいは運転停止といったトラブルが起こることも。そのため除雪や霜取りとあわせて防雪対策も講じておくことが大切です。

給湯効率の低下により電気代が高くなる可能性がある

エコキュートは空気の熱を利用してお湯を作る仕組みのため、外気温が低い寒冷地ではお湯を沸かす際に一般地よりも大きなエネルギー、つまり電力が必要になります。このため、冬場は特に給湯効率の低下により電気代が高くなる可能性があります。とはいえ電気温水器やガス給湯器よりはコスパに優れていることに間違いありません。

なお、北海道エリアでエコキュートの電気代を抑えるコツは以下の記事で解説しています。

寒冷地仕様のエコキュートのメリット

寒冷地仕様のエコキュートを導入する大きなメリットは、寒い冬場でも問題なく使用できる点です。またそれ以外にも以下のようなメリットがあります。

電気温水器やガス給湯器よりもコスパが高い

  • エコキュート:約57,600円
  • 電気温水器:約196,800円(エコキュートの約3倍)
  • ガス給湯器:約110,400円(エコキュートの約2倍)

上記はパナソニックが算出した年間ランニングコストの比較値です。これを見てもわかるように、仮に冬場に給湯効率が低下しても、電気温水器やガス給湯器と比較して1/3や1/2まで電気代を抑えられるというメリットがあります。現在、電気温水器やガス給湯器をお使いのご家庭は、過度に心配する必要はないでしょう。

※試算条件:エコキュート「HE-FPU37LQMS」/電気温水器「DH-37G5QUKM」/運転モード「おまかせ節約」/外気温・給水温度:札幌地区/給湯負荷:日本産業規格 JIS C 9220の年間 給湯保温モード熱量/電気料金:北海道電力「エネとくスマートプラン」燃料調整額除く 基本料金含まず/ガス料金:北海道ガス 従量料金単価:190.37円/m3(税込)で算出(基本料金含まず)/機器等の購入費用や設置・施工費用は含まず

断水時や停電時でもタンクにお湯(水)があれば使える

寒冷地に限ったことではありませんが、エコキュートは貯湯タンクにお湯(水)が残ってさえいれば、仮に断水や停電になっても使用できます。ただし停電していると温度調整などができず、断水していると貯湯タンクが空になった時点で使えなくなります。また生活用水としての使用はOKですが、飲用水としての使用は控えましょう。雑菌が繁殖しているおそれがあります。

【メーカー別】寒冷地仕様のエコキュートの特徴

寒冷地仕様のエコキュートはメーカーによって特徴が異なります。メーカーごとの主な特徴をまとめたので参考にしてみてください。

ダイキン

  • 外気温マイナス25℃まで対応(マイナス20℃を下回る地域は貯湯ユニットを屋内設置)
  • ドレンパンヒーター標準装備で効率的に除霜
  • 外気温0℃以下で運転停止中にファンを回転させ着雪を防ぐ「着雪防止ファン制御」
  • 外気温などで着霜状況を判断し必要に応じて除霜する「あらかじめ除霜」搭載
  • 貯湯ユニットにも凍結防止ヒーターを内蔵

三菱電機

  • 外気温マイナス25℃まで対応(マイナス15℃を下回る地域は貯湯ユニットを屋内設置)
  • キラリユキープPLUS、バブルおそうじなど三菱電機の先進機能が豊富
  • ふろ自動運転と連動して脱衣室・浴室の暖房を開始する「あったかリンク」搭載
  • フルオートタイプや給湯専用タイプ、370Lや460Lなどラインナップが豊富

パナソニック

  • 外気温マイナス25℃まで対応(マイナス20℃を下回る地域は貯湯ユニットを屋内設置)
  • 「AIエコナビ」による省エネ性能が優れている
  • フルオートタイプや給湯専用タイプ、370Lや460Lなどラインナップが豊富

日立

  • 外気温マイナス25℃まで対応(マイナス15℃を下回る地域は貯湯ユニットを屋内設置)
  • 高硬度水道水や井戸水にも対応できる「ナイアガラタフネス」も選べる
  • タンク容量370L・460L・560Lから選べるため人数が多い家族にも合う

コロナ

  • 外気温マイナス25℃まで対応(マイナス20℃を下回る地域は貯湯ユニットを屋内設置)
  • フルオートタイプや給湯専用タイプ、370Lや460Lなどラインナップが豊富
  • 屋内設置に便利な、省スペース用のスリム型および多機能タイプなども選べる

長府

  • 外気温マイナス25℃まで対応(マイナス20℃を下回る地域は貯湯ユニットを屋内設置)
  • 停電時でもタンクにお湯が残っていれば設定温度に近いお湯を出せる
  • 保温性が高い貯湯タンクを採用
  • 「ecoとく」機能で、残り湯の熱を回収し、節約できる
  • 設置状況やスペースに応じて薄型・スリム型・角型の3タイプから選べる

寒冷地仕様おすすめエコキュート5選【当店は工事費込み&10年保証も】

当店でももちろん、各メーカーの寒冷地仕様エコキュートを取り扱っています。特にイチオシの5機種をご紹介します。なお当店のエコキュートはすべて「工事費込み(撤去も含む)」のコミコミ価格です。また安心の「10年工事保証」を無料でお付けしています!

ダイキン:EQA46YFHV Aシリーズ(460L)

全自動フルオート機能搭載&パワフル高圧給湯330kPaで快適なシャワーを実現しています。除菌効果抜群の「おゆぴかUV」機能で浴槽水を清潔に保ち、ウルトラファインバブル入浴で美容効果も。ツイン給湯で、台所と浴槽の温度設定を分けることもできます。
ダイキン:EQA46YFHV Aシリーズ(460L)

パナソニック:HE-LS46LQMS LSシリーズ(460L)

「AIエコナビ」による学習機能で使用パターンを自動最適化し、省エネ運転を実現。4本脚耐震設計技術で高い耐震性を確保しており、真空断熱材採用で保温性能も向上しています。エコキュート専用アプリやソーラーチャージ機能で太陽光発電との連携も可能です。
パナソニック:HE-LS46LQMS LSシリーズ(460L)

日立:BHP-F46WUK フルオート(460L)

業界初のウレタンフォーム断熱「ウレタンク」を採用し、優れた断熱性能を実現しています。また11分の高速湯はりおよび、ふろ追いだき配管にステンレス採用で快適性・清潔性・耐久性を向上させています。ダブル湯温設定や省エネ保温など豊富な機能も特徴です。
日立:BHP-F46WUK フルオート(460L)

コロナ:CHP-46AZ1K 省スペース・スリム(460L)

従来比83%の設置面積を実現した省スペース・スリム設計で屋内設置にも便利な機種。高圧力パワフル給湯でシャワーの勢いが強化されています。また音声モニター付入浴お知らせ機能やスマートナビリモコンプラスなども搭載。凍結予防バイパス回路により配管凍結を防止します。
コロナ:CHP-46AZ1K 省スペース・スリム(460L)

長府:EHP-4604BZP-K ecoとく フルオート(460L)

独自の「ecoとく」機能で浴槽の残り湯の熱を最大40%回収する省エネ効果抜群の機種。高圧パワー給湯300kPaで快適な水圧を確保しています。マイクロバブル入浴機能搭載で美容と健康効果も。ソーラーアシストモード対応で太陽光発電との連携することも可能です。
長府:EHP-4604BZP-K ecoとく フルオート(460L)

寒冷地仕様のエコキュートの選び方

寒冷地仕様のエコキュート選びのポイントは給湯タイプ、タンク容量、メーカーごとの特徴、そして設置場所(サイズ感)です。長く安心して使うためにも、気候や家族構成なども考慮してベストな機種を選びましょう。

給湯タイプ

エコキュートの給湯タイプは主に3種類です。「給湯専用」は安価ですが、蛇口からお湯を出すのみとなります。「オート」は自動湯はりと保温機能が付いており、「フルオート」は湯はりから追いだき、保温、足し湯まで全自動で行います。配管の凍結リスクが高い寒冷地では、配管洗浄機能付きのフルオートタイプが人気です。

貯湯タンクの容量と人数

2~3人家族でしたら370Lまたは460L、4~7人家族であれば460Lまたは550Lが目安です。寒冷地は外気温が低く沸き上げ効率が下がるため、一般地より「大きめの容量」を選ぶことが重要なポイントです。また冬場は特にそうですが、お湯の使用量を多めに見積もって機種を選ぶことで、お湯切れのリスクを回避しましょう。

メーカーごとの特徴

【メーカー別】寒冷地仕様のエコキュートの特徴」でもご紹介したとおり、メーカーごとの特徴があります。ダイキンは高圧給湯とUV除菌機能、パナソニックはAI学習機能と耐震設計、日立は高断熱ウレタンフォームと高速湯はり、コロナは省スペース設計と高圧力給湯、長府は残り湯熱回収「ecoとく」機能などが特色です。凍結対策や断熱性能が重要なため、これらの特徴もしっかり比較・検討しましょう。

屋内設置ならサイズ感も重要

外気温マイナス15℃ないし20℃を下回る地域では、貯湯ユニットの屋内設置が必要となります。屋内にスペースを確保する必要があるため、エコキュートのサイズ感も必ず確認しましょう。貯湯タンクの標準的なサイズ感は高さ約2.2m、幅約0.6m、奥行き約0.7mです。階段の幅や天井高、搬入経路を事前に確認し、メンテナンス用のスペースも考慮する必要があります。コロナの省スペース・スリムタイプなど、設置場所に応じた機種を選びましょう。

寒冷地仕様のエコキュートについてよくある質問

最後に、寒冷地仕様のエコキュートについてよくある質問とその回答をまとめました。寒冷地仕様のエコキュートを検討している方はこちらもぜひ参考にしてください。

寒冷地仕様と一般地仕様(通常仕様)の価格差は?

寒冷地仕様のエコキュートは、一般地仕様に比べて凍結対策などが講じられている分、本体価格が高めに設定されています。目安として、5~10万円ほどの差が出ることが多いと考えておきましょう。

マイナス何℃から寒冷地仕様を選ぶべき?

各メーカー共通の基準として、外気温がマイナス10℃を下回る地域では寒冷地仕様が推奨されています。ただし外気温は一定ではないため、マイナス10℃を下回らなくてもそれに近い地域の場合は、寒冷地仕様を検討することをおすすめします。

寒冷地仕様のエコキュートの設置場所は?

メーカーによって多少の違いがありますが、外気温がマイナス15℃や20℃を下回る場合は貯湯ユニットの屋内設置が求められます。屋外の場合は、たとえ寒冷地仕様でも直射日光や風雪を避け、凍結しにくい場所への設置が望ましいでしょう。

エコキュートは寒いと壊れる?

極端に寒い環境下では、給湯効率が低下するだけでなく配管凍結やセンサー異常などが起こりやすくなります。故障のリスクを減らすためにも、寒冷地仕様を選びましょう。

寒冷地でなおかつ海沿いに住んでいる場合は何仕様を選べばいい?

寒冷地仕様に加え、塩害対策が講じられた機種を選ぶのがベストです。塩害による腐食対策が施されており、長く安心して使えます。ただしメーカーや機種によっては寒冷地と塩害地の両方には対応していないケースもあるため、まずはエコキュート販売店に相談しましょう。

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